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3.1 ターミナルレイアウト

(1)特徴
自格方式の運用手順図を図3.1.1に示す。又、このターミナルの全体レイアウトを図3.1.2に示す。平成6年度のレイアウトは各機器の単純サイクルタイムから判断したものであった。平成7年度は平成6年度べースで実際の運用データを元にシミュレーションを実施したが特定の機器に待機時間が多く発生し、所定時間内に2倍のコンテナ取扱量を処理できないことが判明した。
本年度はその問題を解決(改善)して、目標である2倍の取扱量の処理が出来ることが判明し、更に約2割増し(98.4万TEU/年)の新たな目標を設定してレイアウトを検討した。
自格方式ターミナルの特徴は
?コンテナクレーンと自格間の本船荷役における搬送方式はヨーロッパで実績のあるAGVを採用した。
?自格のラック形状は蚕棚状の横から搬入、搬出ができる構造とし、自格の屋上に設置されたコラムレススタッカクレーン形式の天井走行クレーンに特殊吊具とコンテナをラック内へ挿入するためのドーリを採用した。又、自格内地上レベルでのコンテナ搬送は、ブロックの各レーンに子台車を配置し天井クレーンとのコンテナの受け渡しを行う。ブロックの両端の間口には1段のスペースを親台車のレーンとし、子台車の親台車への乗り込みができる構成とした。
又、親台車レーンの両端(海側、陸側とも)にはAGVとコンテナを受け渡しするため、移載機を各ブロック毎に4台設置した。
?陸側搬送(ゲートイン、ゲートアウト)は自格内陸側移載機と外来シャーシとのコンテナ受け渡し用移載機間を本船荷役と同じ方式のAGV方式を採用した。

 

 

 

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